炭化水素系洗浄
特徴と製品ご紹介

洗浄装置
お悩み
はありませんか?

洗浄装置の選び方とは?

洗浄機は洗浄対象の形状はもちろん、汚れの種類、洗浄方法、生産の規模等を総合的に考慮して選ばなくてはなりません。
実際にご検討を進める場合には、実際のワークを使用して、洗浄実験を行い、適した洗浄機をご提案いたします。
まずは下のフローチャートでお求めの洗浄機はどんな洗浄機か確認してみましょう。

1汚れの種類は?

水溶性、非水溶性、両方

2適する洗浄剤は?

水系洗剤、水溶性炭化水素、炭化水素、水系+炭化水素

3有効な物理的洗浄方法は?

浸漬・シャワー・噴流・バブリング・振動・回転・超音波・真空・液中液外・ブラシなど…

洗浄性向上=科学エネルギー(溶解力、剥離力、濃度、温度)×物理エネルギー(真空、超音波、水圧、水流、姿勢制御、摩擦)×時間×経験・実験

炭化水素系洗浄機とは?

炭化水素系洗浄機とは、炭化水素系洗浄剤を使って洗浄を行う装置の総称です。炭化水素系洗浄剤は、ひと言で言えば“石油由来の溶剤”で、油汚れを油で溶かして落とすための洗浄液です。

一般的な水洗浄では、「ベタつきが残る」「光沢が出ない」といった仕上がりの問題が起こりがちです。水と油はそもそも混ざらず、油汚れを落とすには限界があるためです。
一方、炭化水素は油に馴染みやすく、油汚れをしっかり溶かして洗浄できるのが最大の特長。
そのため、精密部品や金属加工品など、仕上がりの美しさや脱脂性能が求められる現場で広く使われています。
また、塩素系溶剤より環境負荷が低く、PRTRなどの観点からも採用が進んでいる洗浄液です。

アクトファイブの
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炭化水素系洗浄装置の
メリット

脱脂洗浄に最適

炭化水素系洗浄剤は油に馴染む性質が強く、切削油・プレス油・防錆油などをしっかり溶かして除去できるのが特長です。水系では落ちにくい高粘度の油や、複雑形状部品の内部に残った油まで確実に脱脂できるため、金属加工や表面処理前の洗浄にも最適です。

環境規制がほとんどない

塩素系溶剤のような厳しい規制対象ではなく、PRTRなどの環境負荷に関わる規制の影響が非常に小さいのが炭化水素系洗浄のメリットです。脱塩素化の流れにも適合し、置き換えニーズが年々高まっています。

金属の腐食リスクが低い

炭化水素系洗浄剤は水を使用しないため、水滴残りによるサビや腐食の心配がほとんどありません。鉄・アルミ・銅・ステンレスなど幅広い金属に安心して使用でき、洗浄後の品質も安定します。

洗浄剤をリサイクルできる

炭化水素系洗浄剤は蒸留再生が可能で、汚れた洗浄液を繰り返し使えるのが大きな利点です。ランニングコストの削減だけでなく、廃液処理の負担軽減にもつながり、環境面でも優れた方式です。

乾燥性が良い

揮発性が高いため、洗浄後は短時間で乾燥し、仕上がりが早いのが特徴です。水分が残らないので後工程へスムーズに移行でき、量産ラインでも効率的に運用できます。

排水が出ない

水を使わないため、排水処理設備が不要で、排水基準を気にする必要がありません。工場内の設備コストや運用負荷を大きく下げられ、クリーンな運用が可能です。

真空乾燥で安全・安心

炭化水素は可燃性のため消防法の対応が必要になりますが、洗浄装置では真空乾燥や安全対策が標準装備されており、適切な運用をすれば安全性が高い方式です。豊富な導入実績から、危険物対応が必要な現場でも安心して運用できます。

炭化水素系洗浄装置の
使用事例

炭化水素系洗浄装置は、様々な分野で使用されています。以下は弊社が納入した実績の一例です。
その他にも多数ありますので、より詳細な実績については、お問い合わせください。

塩素系溶剤の代替

対象ワーク
各種パイプ類

曲部の液残りや環境負荷の問題も解決します。

電池缶の量産対応

対象ワーク
EV用バッテリーや蓄電池の電池缶

月産1,000万個以上の処理実績。数百台以上の洗浄機納入実績あり。前後工程のロボットとの連携も可能です。

表面処理前洗浄

対象ワーク
刃物のコーティング、
自動車部品のコーティング前処理

残留油分や異物をゼロにし、水を使わずに品質向上が可能に。

鍛造部品・プレス品の高粘度油洗浄

高粘度油も完全溶解。塩素系添加剤の影響なし。蒸留再生で洗浄剤のリサイクルも可能

炭化水素系洗浄装置の
洗浄工程

STEP1

浸漬洗浄(またはシャワー洗浄)

まずは部品を炭化水素系洗浄剤に浸し、油汚れや加工油を溶かしながら除去します。形状に応じて、液に浸す方式またはシャワーを吹きかける方式を使い分けることで、高粘度の油や複雑部品の細部までしっかり洗浄できます。

STEP2

蒸気洗浄

続いて洗浄剤の蒸気をあてることで、表面に残った洗浄液や微細な汚れを丁寧に洗い流します。蒸気による仕上げ洗浄は、ムラのない美しい仕上がりを得られる工程です。

STEP3

真空乾燥

最後に真空状態で乾燥させることで、洗浄剤を素早く完全に蒸発させます。水分が残らず、サビや腐食の心配がない安定した乾燥品質を実現します。量産ラインでも短時間で後工程へ送り出すことが可能です。

もっと事例を知りたい、
詳細・費用等知りたい方は
お気軽にお問い合わせを!

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アクトファイブの
炭化水素洗浄装置は
最適な洗浄プロセスを
提供します

アクトファイブの炭化水素洗浄装置

ⅢCS/炭化水素系真空手動洗浄機

手動搬送式で自由度が高い。洗浄レベルによって洗浄工程選択可能。
バスケット投入、取り出しのみ。ホイスト等による手動操作。
洗浄及びタイマーで自動化。角・丸バスケット併用可能。

ⅢDS/炭化水素系真空自動洗浄機

標準で全槽密閉式での蓋を装備。処理量の多い場合に最適。
角・丸バスケット併用可能。無人で自動運転可能。

ⅢAS/炭化水素系真空自動
1サイクル式洗浄機

徹底したコストダウン。小型化を実現し、洗浄・乾燥・蒸留再生と必要な機能をオールインワン化。
工程の選択やタクトはレシピ登録後、タッチパネルで選択可能。角・丸バスケット併用可能。

製品情報をみる

アフターサービスも充実

アクトファイブは単に洗浄機を販売する会社ではありません。

ご購入後も洗浄効果を安定させるために、定期点検の実施や各メンテナンスのご案内をしております。
また残留油分測定等、定期的な洗浄分析、生産体制の変化による洗浄機の改造等もご相談頂いております。
お客様とはご購入時のみの関係ではなく、洗浄を通して長くお付き合いしていけるメーカーとして、
サポート体制を充実させております。

トラブル時に
技術者が訪問対応

全国どこでも
対応可能

定期点検サービス
を付与

納品後の改造等の
ご相談も可能

お取引の流れ

01

お問い合わせ

まずはお気軽にお問い合わせしてください。

02

テスト洗浄

必要に応じて、ワークをお借りし、適合する洗浄剤選びなどを行います。

03

洗浄結果/実験報告書

テスト結果を検証し、お客様のご要望を盛り込んだ、洗浄装置の仕様をご提案いたします。

04

実装置仕様提案

仕様打ち合わせ後、お見積りを提示させていただきます。

05

ご成約

ご提案内容にご納得いただけましたらご契約となります。以降、装置製作・導入へと進めてまいります。

お問い合わせ

CONTACT

工業用洗浄機の導入やメンテナンスをご検討の方、その他ご質問などお気軽にご相談ください。

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